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「失いし者たち」第二話

やっとこさ書けましたよ(



というわけで、めずらしくこんにちわ!ガリガリ君リッチにブームなミルフィーです。


長らく期間が開いてしまいましたが、どうでしょうかねぇ…

と、いうのも、今回のお話、更新期間が開いたからってそんなに長くない


まあせいぜい5000文字くらいだと思います。



長い期間でそんなに書けてはいない、と。うん…(


ではでは!本編は追記展開で!(誤魔化すな


「いい天気だねぇ♪」
「うん・・・。」

また外か・・・と思いつつ足を運ぶ俺だった。

今俺はウルと散歩にきている。外は嫌いなことをウルは一番知ってるはずなのに、だ。
ウルの狙いがわからない。

「で、今日はどこに行くの?」
「んー・・・ないしょっ!」

内緒か・・・ウルがよく行くところなのだろうか。・・・仮にそうだとして、なぜそんなところに連れて行こうとするのか。

それにしても、今日もいい天気だ。風が気持ちよい感じに吹いていて、葉が掠れあう音が心地よい。
のんびりとしていて・・・なんというか、平和だ。
ただ、その平和はこの町の周辺のみに限るだろう。

この町はアルーナという国に属している。といっても、国の端にある山奥にある少し大きめの田舎町だから、当然ほかの町や国からこの町にわざわざ訪れる物好きは少ない。俺は都心部には・・・というか、この町をでたことはないからほかの町がどんなものなのかを知らない。


ところで、ウルの本棚を漁ったときに見つけた「よい子の世界の歴史」という、人間たちで言う小学生が習うような内容がかかれている本には、アルーナという国の名前には由来があって、アウロンというドラゴンが関わっているらしい。
そのときに俺はなにを思ったのか、歴史なんてそんなに興味なかったけど少し調べてみようかなちょっとウルの本棚をゴソゴソと漁っていた。
これかな・・・?たぶん、これだろう。と、手に取った本は「よくわかる国名由来辞典」という、明らかに調べたいことが載っていそうな分厚い本だったかな。

うん。ホコリもかぶっていて汚い本だったからハッキリと覚えている。
本には、子供でも分かるような説明でこう書いてあった。

『かつて、ドラゴン、獣人、人間といった、異なる三種が力を合わせて暮らしていた世界。世界の住人たちはとても仲が良く、支え合うようにして生きていました。

しかし、その世界はある悲劇によって崩壊の危機に陥りました。その悲劇とは、悪しき心を持った人間がドラゴンの子供を銃で撃ち殺すという事件が発端でした。

子供の突然の死に、ドラゴン達は怒り狂い、その怒りは獣人たちをも巻き込むことになりました。いつしか三種の争いは、戦争を引き起こすほどの事件になってしまいました。

もちろん、お互いの種は仲間がどんどん死んでいきました。特に、ドラゴンたちは絶滅寸前まで仲間が殺されていきました。

しかし、これ以上の戦争を続けるのは利点がないということに気づいた三種は、これ以上の被害を避けるために停戦協定を結んだのです。

50年にも及ぶ戦争にも終止符が打たれました。

しかし、ドラゴンたちは戦争が終わった後も苦しみ続けました。
仲間を一番殺されてしまったドラゴンたちは、だんだんとほかの種族から差別的な扱いを受けるようになりました。奴隷、無差別殺害・・・数えていたらきりがないほどでした。

そんななか、この負の流れを変えるべく立ち上がり活動していたドラゴンがいました。そのドラゴンの名は、「アウロン」。アウロンは、「ドラゴンは人間や獣人たちより秀でても、劣ってもいない。私たちは平等な立場に立っていて、お互いに支え合う存在である。」と、戦争が起きる前の状態であるべきと唱えたのでした。

彼の努力は並大抵の物ではありませんでした。その努力の結果、ドラゴンたちは支え合うべき存在としてみられはじめ、ついにはすべての種が平等な立場となり、お互いに協力し会うというアウロンの求めていた理想の世界の姿ができあがったのです。

戦争が始まった頃から350年。ドラゴンたちは苦しみから解放されたのでした。めでたしめでたし。』


良い話・・・なのか?たぶん良い話なのだろう。まあ、あまり目の止まるような気になる部分とかはなかった。
それに、どこまで実話なんだか分からないようなものだったし。



だいたい、今はそんな歴史の本を読んだ記憶を思い返してる場合じゃない。
ウルは本当に俺をどこに連れていこうとしているんだ。こっちのほうは町の中心部のほうでも、町外れの本屋に行くわけでもない道だ。道路は整えられてないし、雑草はこれでもかと言わんばかりに生い茂っている。タンポポとかもたくさんある。







そのまま、お互い無言のまま10分くらい歩いた。いい加減目的地に到着はしないのだろうか。もうヘトヘトだ。外なんて滅多に歩かないからウルの歩行ペースがあまりにも早く感じられてしまう。
くぅ・・・本当に翼とかがあればパッと移動できるのに・・・!

・・・まあ、俺は飛竜種じゃないからもちろん翼なんて生えない。俺の中で飛行という行為は夢のまた夢・・・ということになる。

「んっ!」

痛い。それはそうだ。ウルが急に止まったので呆けていた俺がぶつかってしまったのだ。

「あっ、メイル大丈夫?」
「大丈夫・・・だけど、止まるときくらいは声かけてくれよー。」
「あーごめんね。ちょっとぼーっとしてたからね。」
「ふーむ・・・」

ウルはそのまま立ち止まって考え事をしていた。直立不動とはまさにこのことか。ピタッと立っている。ドラゴンなのに。しかも二足で。・・・と、言っても不思議なことではない。良く世間ではドラゴンは基本四足歩行するものと思われているが、俺やウルは・・・いや、だいたいのドラゴンは直立二足歩行を行う者がほとんどだ。
なんでかって?これも確かさっきのアヤシい歴史を綴った本に記してあったのを覚えている。

簡単にまとめると、『人間や獣人たちと同等の立場を得るため』だという。おおかた、ほかの種と同じような生活習慣をして、自ら同等な立場を得ようととした、と言ったところなのだろう。
俺はそんな他と同じことをしても同じ者になれるとはちっとも思えない。種族が違うのだからいずれは対立してしまう物なんだ、と思っている。現に、この世界では完全な平等というものなど存在していない。今でも奴隷制度だったり一部の種族は差別的な扱いをされたりしているらしいのだ。

まあ、あくまで『らしい』ということだ。さっきも言ったが、俺はこの町をでたことがない。それ故に、今の世界情勢やら政治的権力の移り変わりやらなにやらの情報は他より遅れて入手するわけだし不確かなものだってあるのだ。そう簡単に入ってくる情報を鵜呑みにするわけがない。
ただ、自分が絶対に情報を鵜呑みにしていないのかと問われたら素直にイエス、とは答えられない。意識してないところでも鵜呑みにしていることは誰にだってあるのだ。それは自分にも言えている。





クスッと苦笑いしている自分を見て、ウルが口を開けた。

「・・・メイル?何か面白いことでもあったの?」
「えっ?・・・いや、なんでもないよ。なんでも。」
「ふぅん・・・それならいいんだけどねっ!

・・・さて、ここらへんでいいかな。」

ふむ、つまりここが道無き道のゴールもとい目的地というわけか。
こんなにもだだっ広い荒れ地がまだノールの近くにあったなんてな・・・ノールは一応、ウルの本棚にあった周辺の地図で、頭の中にある程度記憶してあるはずだったんだが・・・

「メイルはここ知らないよねー?ここって少し古い地図には載ってない場所でね・・・」

なるほど、そりゃ俺も知らない場所な訳だ。・・・しかし、こんな役立ちそうにもない荒れ地に外が嫌いな奴を連れてこようとするだろうか・・・?結局一番気になっていたことは未だ分かってないのである。

「で、ここで一体何をするのさ。」
「じゃあそろそろ教えようかな。今日は、メイルに魔法を教えてあげる!」

こんな広い場所が必要な大魔法を使うってことなのかそれは・・・

魔法か・・・昔読んだ基礎教本には、「魔なる力を法によってあやつる」なんてことも書いてあったな・・・。もちろん、その本はウルの本棚にあったものだ。そういえば、俺はしっかりと魔法を教えてもらったことはない。いつものように独学でやって使えていたからなんの問題もないと思っていた。腕のある人(・・・じゃなくて、竜か。)に教わったらどうなるんだろうか。それならば・・・

「どんなことやるの?」
「たぶん、私の本読んでるメイルならある程度基礎知識はあるんでしょ?でも魔法って言うのは結局使わなければ意味がないの。なんでかって言うと、腕がどんどん鈍っていくのと同じように、体が魔法に対して鈍くなるんだよ。って、ちょっと分かりにくかったかな?メイルが魔法使うなんて滅多になさそうだし・・・・・・メイル?」
「・・・えっ?」

早口でそう一度に話されては頭に入らない・・・。俺はとてもあたふたした様子で、整理しようとしていた。ようは、魔法は使い続けなければ弱っていく。そんな感じなのだろう。メイルの言うとおり、俺は魔法を多用しない。というより、覚えても使っていないのだ。

「それで、教えるって言うのは何を教えてくれるの?」
「・・・?
まあいっか。メイルに教えるのは、魔法の応用的な使い方だよっ。基礎的なところを復習しつつそれを応用で扱うから、少し難しいかもしれないけど、やってみる?」
「・・・・・・」

応用的な扱い・・・確かに気になる。出来るならば今すぐ習いたい。・・・が、少し引っかかる。なぜウルは俺に魔法を教えようとしたがるのだろうか・・・?しかも応用。つまりは、実践的なテクニックも覚えるということだ。果たして俺にそのような技は必要なのだろうか。今までの生活習慣からしては到底必要はないものだ。

「ねぇ。」
「ん?どうしたの?お腹痛い?」
「いや、痛くないけどさ・・・どうしてなの?」
「えっ?」
「どうして、俺に魔法を教えたがるの?」
「だって、あれだけ本読んでるから私も手伝ってあげようかなって・・・嫌だった?」
「うーん・・・嫌じゃないけどさ・・・」

何故だろうか、なにか・・・モヤモヤする。嫌に違和感を感じる。思い過ごしならそれでいいが・・・。

「じゃあ、教えて?」
「おおーさすがメイルは態度がでかいねぇ。」
「・・・教えてください。」
「よし、じゃあ始めるね。」
「で、何をすればいいの?」
「・・・」
「・・・何をするのですか」
「よろしい。とりあえず、メイルは魔法に必要な集中力も精神力もあるから、テクニックを魔力の利用効率をー・・・」


と、まあ。こうしてウルとの修行(?)が始まった訳なのだが・・・・・・





正直言って厳しかった。

知識的な部分は理解していても、実技的な部分はちっとも身についていなかった。
しかも、まるで俺の苦手な分野の技を知っているかのような教え方だった。いや、助かるんだが・・・かなりきつい。
国王が認める戦士なだけあって、張り切りたかったのだろうか・・・?
・・・まあ、その厳しい指導のおかげで半日で前の自分じゃない気がする。あくまで、気がするだけだが。ウルを侮っていたようだ。いや、もちろんそれなりに尊敬の意志は持っていたし、なによりも命を救ってくれたことは間違いないのだから。ただ、普段の生活ではやはり俺がいないとだめ。そう思わせるようなことが少なからずあった。そう思うとなると、少し悔しい。こんな感情は初めて抱いた。



家に帰っても、その悔しさは消えることはやはり無かった。机に肘を突いて、顎に手をあてがい、遠くの空を見つめていた。ふと、ウルがリビングにいるのに気がついた。そして、少し。聞いてみた。

「ねぇ・・・。ウル。」
「んー?どうしたの?」
「その・・・ウルって凄い。」

何を言っているんだ俺は。

「えー私は全然すごくないよー?」
「だって・・・!あんなに魔法上手だし、いつも剣を振るっているの見ても綺麗って思うし・・・」
「あのねぇ、世界は広いんだよー?私程度の実力をもつ種なんてたくさんいるし、私より強い奴だってたくさんいるのよ?もちろん、私くらいじゃ歯が立たないくらいの強さね。」

そして俺は、すこし勇気を出してみた。

「それなら・・・」
「ん?」
「それなら、俺もウルみたいな戦士になって・・・強くなりたい。」
「・・・なぜ?」
「え?」
「なぜ強くなりたいの?」
「それは・・・」

俺はなんで強くなりたいんだろう。









俺は部屋にこもって少し考えていた。夕暮れの日が嫌に綺麗だ。


逆に疑問に思ったのは、強さに理由は必要なのか、ということだった。
貰える物は貰っとく、持てる物は持っておく。そういうふうに、強くなれるなら強くなる、じゃだめなのか。
強さっていうのは、そんなに単純じゃないものなのか・・・?力を持っているだけじゃだめ、ということなのか・・・?何が必要なのだろうか。
とりあえず、今の段階ではわからない。ウルの言うことを踏まえれば、今の俺には力を持つ資格がないということだろう。ならば、俺はそれまでにできることをやるまでだ。

今できることといったら・・・・・・

「ぐぎゅるー・・・」

この鳴っている腹をどうにかすることかな。そろそろ晩ご飯の時間だ。







「ごちそうさまっ」
「お粗末様でした。」

今日は俺が料理を作った。正直な話、料理の腕ならウルには劣らないと思っている。
今日作ったのはカレーライス。人間から獣人まで、みんなが大好きなメニューだ。とは言っても俺が作るカレーは少し違って、ニンジンが入ってない。入れてない理由は、まあ。その、うん。
解ってくれるだろう?

俺はそのまま寝床へ向かった。寝床へ行くために上る階段がギシギシと今にも壊れそうな音をたてる。・・・そろそろ修理しないとまずいか。
部屋で少し食休みをした後に電気を消して、明日何をしようかと考えていた。
ウルが俺に力を持つ資格がないというのなら、俺はウルからそういった戦いの方法を教わることはできない。ただ、学ぶことはできる。今の自分にできることは、魔法を学んでいつかくるかもしれない戦いの日に備えておくことくらいだろう。ならば、明日は自分の使える魔法を確認しながらいろいろなことをやってみよう。








ガチャリ。と、扉の音がしたのは、俺がそろそろ眠ってしまいそうな、意識が少しずつ遠のいている時間の頃だった。
きっと・・・そうだ、ウルが散歩に出かけたんだろう。ウルは毎晩散歩に出かける。・・・でも、今日はいつもと少し遅い時間に出ている。・・・・・・考えすぎだろう。そんな、毎日ピッタリ同じ時間に散歩に出かける方がおかしい。




・・・・・・眠い・・・・・・


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