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焦りはつながる(SS)

毎年毎年やってくる秋の焦燥感とはこれいかに・・・

っていうのをちょっと長ったらしい文章にしてみたらこのざまである。

人はどうしてこうも焦って生きるのでしょうか。それは寿命がたったの100年前後だからなのでしょうか?

私ですか?私はのーんびりと、将棋の歩兵のようにじみーに進みますのよ_(⌒(_'ω')_

というわけで、毎度ながらのセリフですが、SS(読みたいってそれなりに思った方)は追記展開でどうぞ_(⌒(_'ω')b
10時、か。僕は腕時計を睨むように見た。時計の針は止まったり、戻ったりはしてくれず、無情にも進んでいる。

もうこんな時間になってしまった。まだやらなければいけないことはたくさんあるというのに・・・

しかし、もう帰る支度をしないと終電が・・・いや、しかし残業が・・・

しかたない、家に持ち帰ってしまおう。そのまま家に帰って徹夜でやりきることができるはずだ。そうだ、そうしよう、それしかない。

そう思った私は、少し乱暴気味に机の上に散らばっている書類をかき集めて、鞄にしまった。そしてデスクの電気を落として会社を後にした。

会社のロビーの入り口扉を開けると、凍てつくような風が僕の頬を撫でてきた。そういえば今日は冷え込むって天気予報のお姉さんが言っていたな・・・すっかり忘れていた。ネックウォーマーあたりでも持ってくれば良かったな。

さて、家に帰ろう。すこし意気込んで、家に少し早歩きで向かった。


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ふうっ・・・!危なかった。駆け込み乗車なんてなかなかするものじゃないね。まあ、焦ってICカードにお金を入れるときに手間取った僕が悪いんだけれど。

電車の中に人は少ない・・・というわけでもなかった。むしろ満員すし詰めに近い状態だった。僕が使っている電車は少し特別で、この周辺でも大きい駅にたくさん止まる。そのためか、利用客も多く、出入りが激しいとともに人がたくさん載るような電車なのだ。

しかし、僕にはかえって都合がいい気に思えた。この人数なら身体が密接して体温が必然的に上がっていくはずなのだ。つまり、冷気にさらされて冷え切った体を温めるいいきっかけになるのだ。

僕はされるがままに車内の人ごみの中に入りこんでいった。




数分後。体はだいぶ温まってきたのだが、いかんせん、今度は少しばかりか暑い。僕の体はワガママなもので、こたつに入ってアイスを食べたり冷房をつけて羽毛布団に籠る・・・ような生活をしていたがためにこんな状況が生まれているのだろう。

よく思えば、母親からは将来ろくでもない体質になる、だなんて怒られていたが、まさにその通りだった。母親の偉大さはこんなところでも感じてしまうものなのか・・・

それにしても・・・遅い。まだ家の最寄り駅に着かないのだろうか?懐かしんでいる余裕など、全くないと言っても過言ではないというのに。こうしている間にも時間が過ぎていくではないか・・・

僕は少しイライラしていたのか、貧乏ゆすりをしていた。トントントン・・・と、革靴がタップ音を刻む。そして周りの人々の視線が自分に刺さる。僕はその視線をすぐさま感じ取った後、貧乏ゆすりをやめた。



「まもなく、○○、○○でございます。お出口は~・・・」

車内アナウンスだ。そして自分の目的駅が機械でプリセットされた音声に読み上げられていた。やっと家に帰れる。

乗降扉からホームが見えた。間違いない。そして、運行種類によって変わるホームの把握も出来ている。僕が乗った電車は急行。だから2番線だ。

そして電車は「2」という大きな文字が入った釣り看板があるホームに入っていった。

扉が開いたら、スタートダッシュ。階段を上って――少しコケかける――登り切ったらすぐに改札。

ちょっと減速して、改札でICカードをタッチ・・・ピッ!という音が鳴った瞬間に扉が開く。

僕はそのまま駆け抜けて行って、今度は駅から出るための階段を1段飛ばしで素早く降りていく――途中でまたコケかけるのだった――。

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家についた。少し息が上がっているが気にしない。一応、扉は静かに開け、そして静かに閉める。集合住宅では当然の配慮だ。すぐさまリビングに向かい、電気をつける。時計を確認すると、もう午前0時を回っていた。

急いでやらなきゃまずいな・・・食パンでも食べながらやるか・・・

少し行儀が悪いが、仕事を終わらせるためには仕方がないことだった。

この資料が、こうで・・・つまり、19人はこっち・・・他の人は・・・ブツブツ・・・

こうして、資料とパソコンとにらめっこする短い夜の戦いは進んでいった。パソコンと向き合うときに一番重要なことは、僕は姿勢だと思うね。悪い姿勢は目の疲れを発生させるし、作業効率や、ブラインドタッチの妨げにすらなりかねない。そんな僕は、ちょっと姿勢を意識しながら作業を地道に進めていった。

午前2時57分。ちょっと作業にめどが立ったので休憩。スマートフォンのロックを解除し、メールを確認する。自動で受信してくれるが、最近調子が悪いのかサーバーにメールを自動で取得する問い合わせの通信を送ってくれなくなっていた。だから、僕が自分でサーバーにメールがないかの問い合わせ通信を手動で行わないといけなかった。といっても、僕はなかなかメールをしない人の部類だ。案の定メールは来ていなかったようだ。

そのままちょっと休憩がてら、コーヒーとお菓子を食べる。糖分を補給するいい機会だ。

午前3時32分。ちょっと休憩しすぎたようだ。まだ夜明けはしていないものの、やはり時間が迫ってくると焦ってしまう。ペースが遅いことに気が付いた僕は、ペンを走らせるスピードを速くした。ちょっと字が雑だが・・・致し方ない。

ようやく仕事を終えて時計を確認したら、午前4時32分だった。勝者はもちろんこの僕だ。さすがは僕と言ったところかな。最後らへんは字が雑で醜いかもしれないけれど、仕事はしっかりやりきった。そして突然水お真に襲われる。

今寝てもあんまり意味はないだろうし、このまま朝飯でも作って、会社へ・・・行こうかな・・・って思ってたけれど、意外と衰弱しているようだ。ちょっと仮眠でもとるか・・・

そう思って僕は余裕をもって1時間ほど仮眠をとることにした。


そして、その行為が後に悲劇を招いた。


僕が起きて、スマートフォンの時計を見ようとすると、画面がつかない。その瞬間、僕は嫌な予感がした。リビングの時計を確認すると、時計が指し示す時間は、午前8時29分。僕はその指示された時間を見て冷や汗をかいた。家から会社までだいたい2時間弱はかかる。基本的な入社時間は9時ちょっと前だ。つまり、間に合わない。

ぼくは着替えもせず、急いで書類と鞄をもって通勤路を走って行った。

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会社に着いた。もちろん遅刻なのだから、全員部屋で働いているに違いない。部長になんて怒られてしまうんだろうか、と考えると、僕はそれだけで気が滅入ってきた。ここの部長は怒るときがとんでもなく怖いと同僚からよく聞く。

しかし、これ以上遅刻時間を増やすわけにもいかない。勇気を出すように扉を開けた。

そこには、なんと誰もいなかった。

僕の頭の周りにはびっくりマークとはてなマークが一緒に出てきた。

確かに人がいない。しかし、今日は休社日でもないしかといって会議室で集まって会議をするなんていう連絡も聞いていない。僕は自分で言うのもなんだけど、物覚えがいい方だ。だから絶対と言えるほど会議でこの部屋に人が居ないということはない。だけど、居ない。確かにいない。

遅刻がバレずに済むからラッキーなどとは思わなかった。むしろ、少し怖かった。もしかして、社員全員でボイコットなのか・・・?いやいや、それとも何者かの手によってみんな、つまり僕の所属している庶務部の人は全て出て行ってしまったのか・・?

まてよ・・・僕が所属している部だけだろうか・・・?もしかしたら、他の部も同じようなことが起きているのか・・・?

そんな不安と焦りを抱いた僕は、隣の部屋――僕の所属している隣の部屋にある人事部の部屋――にすぐさま向かった。

まさかの予想通りだった。

人事部にも人が誰一人として居ない。

人事部だけではない。経営部、企画部、開発部・・・どの部屋にも人が居ない。しかも電気が消えている。

すべての部屋をのぞいても、人と出会うことはなかった。

もうこれは一大事だ。事件性があるに違いないんだ・・・ともかく、警察に電話するべきなのだろう。



・・・その時だった。かすかだが、遠くからコツン、コツンと、ゆっくりとした一定のリズムで硬いものが当たる音がした。

・・・人?まさか、全ての部屋はこの目でちゃんと見たんだ。僕以外の人はいるはずがない。フロアですれ違いがあったとしても、あの足音ならすぐに気付けるはずだ。

だとしたら・・・外から人が入り込んだのだろう。それ以外考えることができない。

コツン、コツン、コツン。足音はどんどん近づいてくる。

外から入っているんだから、やはり会社に恨みを持った外部の人間が情報を取りに来たとでもいうのか・・・?
・・・どちらにせよ、このままでは見つかってしまう。いや、もう見つかることしかできない。少しでも足を動かせば音があちら側に聞こえてしまう。

・・・ならば。

「でええええええいい!!!!」

と、僕は無謀にも足音の源へタックルを仕掛ける形で飛び込んだ。

しかし、いとも簡単にかわされてしまった。それだけでなく、そのまま足をかけられてしまった。僕は、瞬間的に体のバランスが崩れ、廊下に倒れこんでしまった。やってしまった。もう殺されてしまうだろうなぁ・・・

「死ぬ前くらい美味しい飯でも食べておきたかった・・・」
「ご飯食べてないんですか?」

綺麗な声だった。そして、聞き覚えのある声でもあった。僕が振り返ると、そこには絶世の美女と社内で噂の社長秘書が立っていた。

「あの・・・?」
「ああ、いえっ!すみません。ご飯は、えっと、食べてます!」

一瞬取り乱した僕は、本来聞くべきこと一瞬忘れていた。

「ところで、どうして社内にいるんですか?」

っと、僕が聞くセリフを取られた感覚だった。

「えっと、それは僕が聞きたい感じなのですが・・・」
「えっ。・・・もしかして、封筒、見てないのですか?」

ふう、とう・・・?封筒??そんなものは受け取ってもないしポストに入っていた記憶もないし・・・どういうことだ?

「えっと、僕それ手渡しで受け取っていないような・・・」
「えっ・・・エアメールみたいな封筒をお渡ししているのですが・・・」

エアメール柄の封筒・・・それなら受け取って・・・読んでいない。4日前のお昼までさかのぼればそれがよく分かる。

4日前のお昼頃・・・仕事のスケジュールが詰まっていて、急いでパンをむさぼっていたころ、社長秘書から頼まれた、という案件で僕に封筒を渡してきた同期の社員がいた。

それなりに焦っていたからそのままデスクの、二段目の棚の、右奥側にスッと入れた・・・

しかし、その封筒が一体なんだっていうのだろうか・・・?

「読んでいないようなので、お伝えしますが・・・今日は社員全員で臨時社員旅行の日ですよ?参加費無料で1泊2日の旅行を当社所有のホテルでって・・・私は仕事がありますので残っていたのですが・・・」



(END)




↓↓↓↓作者コメント(反転)↓↓↓↓
この量ってSSになるんです?ちゃんとオチ付けたつもりだけど_(:3」∠)_

焦りすぎは良くない、ということですね。焦りが生んだ結果は大きいものです_(:3」∠)_

個人的にはかいててオチがあんまりおもしろくないような、ていうかSS慣れしてないねコレみたいな






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