サブエピソードじゃないやつその2

まあ完結したのでぼちぼち貼っていこうかなーって思ってます。

年末に1つ記事あげられれば上出来……。


それではいつものように追記展開からどうぞ。

「…!!…!…………!」
「どうしたんだ?ケトス、こんな夜中に…」
「……!!!」
「って言ってもお前さん確かしゃべれんのよな…でも何かあったんだよな?…そういえばラムはどうしたんだ?」
私は必死でうなずいた。
「ラムがどこかへ行ったのか!?」
必死で…。
Ep.26 必死な思い


「…ということだ。いいか、ラムを見つけだすのだ。」
「しかしここらは広くねぇですかね…」
「ケトスが神殿の方へ向かったと言うのだ、そこをあたろう。」
喋ってないのにわかるなんて…
「なるほど!しっかし、やっさんはなぜわかるんですかねぇ…」
全くだ…。
Ep.27 何故


ラムが昔言っていた…。
─けーちゃんの言いたいこと、表情でわかるんだ!顔に書いてあるもん!」
らしい…。
私が水面に映る自身の顔を見てもなにもわからないのに、彼らには何故伝わるのだろう。中でもラムは細かいところまでわかるのだという。私の気持ちが…いや、ダメだ…。
Ep.28 恐怖


「ケトス、お前はここで待つんだ!!お前は森には入れないだろう!?」

嫌だ…!!嫌な予感しかしない…!!奥に何かが居るのか、それは感じ取れないけれども…肌全体で感じ取れる…!
ダメだ!この先はダメだ!!怖い!!ラム…!!ラム…!!
「…!!…!」

Ep.29 恐怖─予感


森の入り口で私がラムの父である、ヤードともたついていたとき。
私は何故か気づいてしまった。いや、薄々感づいては居た。私がこの先に進めないのはこの恐怖という壁があるからだと。ラムの危機というショックが、恐怖を前面に押し出した。

そして、壁は打ち砕かれた。

Ep.30 恐怖─前進


私は森の中へ真っ先に走っていった。ヒトでない私は、海で生きていたとはいえ脚力は村人たちに勝るのだから。
初めて踏み入る地であるはずなのに、何となく足が進む。
ラムが言っていた、神殿という方向なのだろうか。
この先になにかがある…足は一言だけ、私にそういうのだ。
Ep.31 全速力


ここか。
と、いわんばかりに怪しい洞窟がそこにあった。先刻のラムの話を聞く限り、ここ以外に場所を疑えない。
ヤード…はまだ追いつけていない。それどころかはぐれてしまったみたいだ。
仕方ない…。私が行くしかない。
ラムのために…。大切なヒトのため…。

Ep.32 ケトスがみたもの


中は真っ暗で何も見えなかった。瞼を閉じて耳を澄ませてみても何も聞こえない。
でも気配がする。何かがいる。
すべて私の身体が感じ取るカンだけを頼りに、何も見えない暗闇を一歩ずつ進んでいく。
だんだん閉じた瞼の先に明かりが見えてくる。
そんな気がした。

Ep.33 見えない路


「…!?」
なにに驚いたかって?壁にぶつかったの。痛かったけれど、痛い!なんて咄嗟に言うこともない。
目を瞑って歩いていれば当然目の前にある壁に気づけ…な……え?
これは……?

手掛かりとなる薄明かりを光源に、身体が痛いと叫ぶ箇所を触った手を見た。赤い。
Ep.34 海の者の血


なにこれ…。赤い。痛い。
これは?どこから垂れてきたの?痛い。
額が痛い……額?これは…私のもの?
私からこれが消えていく…。消える?
ラムが?あれ…?

初めて血というものを見た私は、当然動揺した。思考が狂い始めたのが最期。

─ラム……ああ…赤に…染ま…─

Ep.35 朱染


「じゃあ、やりましょうか。」
「えーもう?」
「早く行かないと。」
「もー、ロアっちってせっかちだよねー。」
「ロアっち……はぁ、せっかちとかではなくて、頼まれごとは早くやりたいだけですよ。」
「じゃあはやくいこうよ。」
「…」

僕はどうもベトが苦手で…
Ep.36 ロアたそ


「じゃあ魔法符投げていい?」
「…どうぞ。」
ロアっちはその時結構ムスっとしていた。なんというか、可愛いというより違うのがある気がする。
「ぽーい。」
そこらへんになんの変哲もな…いや、ありまくりだね。そのお札を一枚投げると空間が小さく裂け始める。
Ep.37 ベトゥーレン


ラム…私がずっと守ると言ったのに…いや、言ってない。心に決めただけ…。
口で言うのも簡単、というけれど、こんななりの私には簡単ではない。決心するのは簡単だが、口に出すことはどうしても…。
だからこうしてあなたを見つけられないのか。
悔しいな…ラム…。

Ep.38 言葉のない決意


ふと気がつくと、目が慣れたせいなのか先程からいた洞窟の内部がよく見えるようになった。
血は止まっていて、そこそこ落ち着きながら私は洞窟の奥の方に進んでいった。
5分ほど歩くと、なにやら音が聞こえてくる。トン、カン、トン…と、リズムのいい金属音だ。
Ep.39 鋼材収集


そこには、カンテラを引っさげてなにやら鋭く危なっかしい道具を持って壁の何かに打ち付けるようなことをする、ラムの姿が。
「あれ…けーちゃん!?あっ、血が出てるよ!?」
いや、出てはいない。
「んん、かたまってるけど動いたらすぐ出てきそう…」
それは予想外だった。
Ep.40 止血


「もー…入れるなら言ってくれればよかったのに。」
さっき突然入れるようになったのはどう説明しようか…
それにしても、森の外からも見えないこのあたりにくるのは本当に初めて。綺麗に光る石のようなものが、あたりにたくさん散らばっている。薄暗いけれど。
Ep.41 鉱石の洞穴


「…うん、これでなんとかなるね。あんまり無理するとまた血が出てくるからね。無理しちゃダメだよ!」
うん。と、私は頷いた。
ラムは幼いながらも、その応急処置は大人顔負けと言えるほどだ。今ある道具で最適な処置をしてくれる。…髪の毛の血糊も丁寧に落としてくれた。
Ep.42 幼い配慮


「けーちゃんは女の子なんだから…。きれいな髪の毛が台無しになっちゃう。」
とは言うが、ラムに私の性別を教えたこともない。
というより、私自身が己の性別を知らない。海にいた友達が教えてくれなかったことは何も分からない。
海で性別は私にとって重要でもなかったから。
Ep.43 性別


「そうだ、けーちゃん。ちょっと目をつぶって?」
私は目を閉じた。…暗い。
…耳に何かが…?
「はいっ!目をあけていいよ。ここで作ったの。さっき言ってたのだよ!」
触られた方の耳に手をやると、何かがついてるのが分かった。…きっと、綺麗なものに違いない。
Ep.44 海の輝石


「ラム!!…と、ケトスも一緒だったか。よかった…」
ヤードが村人たちを引き連れて洞窟の入り口の前にいた。
「ラム、一人でこんな奥まで入ったらダメじゃないか。」
「ごめんなさい…けーちゃんにプレゼントしたいのがあったから…。」
「…ふむ?…ああ、なるほど…。」

Ep.45 察し


「ケトスは喜んでくれたのか?」
「あっ、えっと…けーちゃん…うれしい?」
コクリと私は微笑みながら頷いた。
「…よかったな、ラム。でも今度からはケトスでもいいから、誰かと一緒に行くんだぞ。」
「うん…。ごめんなさい。」
「さあ帰ろう。日も暮れそうだ。」
Ep.46 一件落着


日が暮れる…??今は夜のはず…。
そう思って空を見上げたが、確かに日が沈み、空が焼き付けられたかのような色に染まっている。夕刻だ。
ということは、私は半日以上も血を流しながら倒れて…?
「けーちゃんかえろ!ご飯一緒に食べよ?」
なにか引っかかる…。まあ、いいか。
Ep.47 ズレ


「けーちゃんどれ食べたい?」
どれも美味しそう。ラムが目を輝かせている姿を見た私は想像した。
ただ…どれも食べたことがないものだ。なにぶん食事は木の実とかで済ませていたものだから…。
「けーちゃんこれ好きだよね!」
好き…か。教えたこと無いはずがない……ん…?
Ep.48 異変


おかしい。私は喋れないしそもそもこれは見たことがないはずの食べ物だ。なぜラムは私がそれを好みだと…?
「けーちゃん…?どうしたの?」
ラム…?
「え?聞こえないよ?なぁに?」
どういう…こと…?
「おとーさん、けーちゃん喉が…」
違う…おかしい…何かが違う…!
Ep.49 違う


「ううん…ベト…重いです…」
「え?あ、ごめん。」
なんで転送するときいつもベトゥーレンが上に乗った状態で転送されるのでしょう…
「…無人島?」
「そのようです。探し物を探すには少し広過ぎますね…」
「へぇ…じゃあさっさと探してしまいましょう。海の輝石を。」
Ep.50 おつかい




Ep.26~50でした。



ロアとベトゥーレンというキャラクターは、実はこの世界観にはあんまり干渉しないように別世界線に登場させているキャラクターを連れてきています。(ベトゥーレンはまだデザイン成立してません。)
↑この台詞をよく覚えておきましょう。

うちの子はくぁいいです。

といういうことで、ちょっとピンチなシーン、そして異変のシーン。

でも正直、練習とかしてないのでセンス皆無なんですよね。

うーむ。

まあ、ごくごく一部の人が楽しんでくださっているからいいや……(←向上しない原因)



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