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サブエピソードじゃなくなってるヤツ4

長らくお付き合いいただいている方は懐かしみのあるノリのタイトルですよね。

それでは本編は追記展開よりどうぞ。
代わりに私はうなずいた。
「ほえ…そっかー。…けーちゃん?」
…なんだろう、このまましゃべってはいけない気がする。それをラムに悟られていた。
「けーちゃん…どうかしたの?ふるえて…」
パシッ。
思わずラムが差しのべた手を弾いてしまった。頭が真っ白に…逃げ……。
Ep.76 罅割れ



「け…けー…ちゃん…?どうしたの?怖くないよ?」
だ、だめ…ラム…こっち来ちゃ……
「な、なにがあったの…?昨日から…」
「こ、来ないで…」
「えっ…?けーちゃん…どういう…」
「ラム…ごめん…っ!!」
そうして私はその場を去った。後ろから…。ラムの泣いてる声が…
Ep.77 声



…ロアっちの寝顔、なんだか可愛げがあるんだね。
全く、こういうところだけは成長してないなんて。
やっぱアタシとは違うんだね、ロアっち。
…ちょっと嫌だな。一緒にいる時間が限られちゃうんだからさ。
散歩にでも行こうか。まだ寝かしておいてあげよっと。
Ep.78 時の止まった少年



さてと…散歩って言っても、ここら辺あんまりわかんないからなぁ…
ロアっちお腹減ってたし、なんか食べ物…おっと…?木の実が…。
あれ、これは…誰かがいるね…。
…ちょっと前に居た、が正しいみたいだね。そしたらいないうちにさっといただいちゃおうかな…なんて。
Ep.79 ちょっと泥棒



「まあ、いたずらで泥棒はよくないよねぇ。」
さてと…何か食べ物ないかなー。
…。これは…
「…。」
「あら…面倒な。もしかしてここの人?」
「……。」
「…ふうん。アナタ喋れないんだ。何もとってないよ。すぐに立ち去るから、見逃して…っ?」
尾を捕まれた。ちっ…
Ep.80 面倒な



「ちょっと、あたしは何もしてないよ?」
「……。」
「まるで何かにすがるような顔するじゃない。何であたしなんかに…。それより、ここらへん食べ物ない?連れがおなかすかせちゃってさ。」
「…。」
「あっち?わかった。ありがとうね。さよならお嬢さ…」
「…っ。」
Ep.81 行かないで



なんだろうこの子。…ん。
「あんた…ここの子じゃないんでしょ。」
「…!?」
「あれ、あたりなの…。おおかた余所者扱いでもされて逃げてきたんでしょ…。あたしらにはどうしようもないね。」
「…!……。」
「怒ってる?でもまあ、あるあるじゃん。仕方なくない?」
Ep.82 酷



「まぁ、落ち着いてよ。何があったのさ。」
「………」
「へえ……声を出すのが怖かったんだ。」
「!?」
「まあ、初めてやることって怖いよねぇ…。って、あれ。これもアタリなの。なんだか今日はさえてるのかな。」
適当言ってあってるんだから、やっぱ偶然って怖いねぇ…。
Ep.83 偶然



「怖がらずにしゃべっちゃえばいいのに。…ま、個人の考えなんてわからないもんだもんね。」
そろそろロアっち起きちゃうかな…。…ぼうっとしてる。今のうちかな。
「それじゃ、今度こそバイバイ御嬢さん。きっといいことあるよっと…。」
とりあえず離れておけばいっかな。
Ep.84 御嬢さん



「ふわ……ふしゅ……って…ベト…?あれ?」
ベトがいない…って、本当にいないじゃないですか。
困りますね…このあたりはいくら僕でもすぐ分かるようなものじゃないのに…。
「はあ…。ベトー…どこで…あっ、ベト!」
「ロアっちほら起きてすぐ逃げる!」
「えっ…!?」
Ep.85 逃亡



「ちょっと!いきなり何を…」
「いいからあっちに走る!ご飯食べたいんでしょ!」
「食料があったんですか!?」
「そ、そう!さあはしったはしった!」
なんで走る必要があるんだろう…と思いつつも、そのままボクはベトの言うとおりの方角に走りましたよ。
Ep.86 Run and Run



なんだったの、あの子。
このあたりじゃ見たこと無い子。ヒトじゃないって言うのは明らかなんだけど。
─声を出すのが怖かったんだ。─
見透かしたように言われて、今まで感じたこともない感情を抱いた気がする。
これはいったい何なのか。
お腹の中がしわくちゃになる…
Ep.87 無言の怒り



私が今まで勘に頼ってうまくいかなかったことが無かったせいなのか、別の感情が揺さぶるのか…
分からない。でも先刻の少女が言うことは正しいものだった。初めて見る少女。
その子に私は何を感じたのか、頼りたいと思ってしまった。
なんの因果かは分からない。でも…。
Ep.88 再会の分針



「だからー、教えてくれたんだってばぁー。」
「だから、それが誰かと聞いてるのです!」
「えー…なんか、青っぽい…紺色っぽい子…。」
「…。」
「ま、まあさ…ほらロアっち、ご飯食べようよ。うさぎさんには申し訳ないけど。」
…明らかに、無人島ではないですね…。
Ep.89 存在の推測



沈む月と昇る日。
二つは己を知らず、互いを知る。
その、仄かで力強い灯りに照らされる地の上の世界。
声を望む少女は、その声を恐れた。
自身の咽ではない。心の中の少女が叫び、そして拒絶する。
少女が求める真名。しかし、声は真名を語るだろうか。
少女には分からない。
Ep.90 真名



わからない…わからない…。
理解を拒み、解を求めることを拒絶したい。
私は真名を知っても良いのか。

今の私は…"ΚΗΤΟΣ"は…真名の私が奪い去り、支配し、二度と現れぬように消し去るのか…?

恐怖。今の私には、それに怯え、縋るしかなかった。

Ep.91 名を得ることのおそれ



砂浜に立ち、遙か向こうの海をみた。
そこに私はいたのだろうか。
そこに真名はあったのか。
恐らくは、無かったのだろう。
真名どころか、名もない"私"だったからこそ海の中で私は生きていた。
それは海の中では必要無い。…いや、私と友達には必要なかった。
Ep.92 要らぬ名



名前というものは恐れられる存在だった。
…少なくとも、海の中では。
私がどうして声を失い、どうして名前を知らないのか。
知らなくてよいもの…恐れられる存在を、知ろうとしたこと…海にとっての禁忌…やってはいけないこと。
私に足りないものは…。真名ではない。
Ep.93 足りないもの



砂浜の上には綺麗な石があった。
私はそれを拾って、縞模様をまじまじと見つめていた。
遠くの記憶にこの石を見たことがある。
ふと、そんな気がした。
海に近づこうと足を運ぼうとする。…あの気配。ずっと。
殺される。海に刃向かった者を喰い殺すに違いない。
Ep.94 裏切り者



そう思った。

この世界のありとあらゆるものには名前が付けられている。
それらは文明という時を生きる者たちが付けた名。
もともと名前など無いはずなのだ。
真名というものに踊らされていた。
私に名前はないはずだ。ΚΗΤΟΣという名も、村人たちが付けた名。
Ep.95 偽りの名前



ならば、私が本当に求めるものはいったい…。
そうして教えてくれたのは、海の友達。
今は、私だけ。
ところで、私の名は何故ΚΗΤΟΣなのか。
一度も疑問に思ったことなど無かった。名前と言うものが嬉しくて、何も思わなかった。

ΚΗΤΟΣとはいったい…。
Ep.96 未知の疑問



「ベト…此処は無人島じゃなくて…」
「まだ早いよー。もしかしたら、知能を持った蛇とかそう言うただの生き物かもしれないでしょ。さっさとフィーネさんのおつかい終わらしちゃおうよ。ほら煙消して。誰か来そう。」
「んん…。」
ベトはいったい誰と出会ったのでしょうか…
Ep.97 気になる



「でも出来ればその子に聞きたかったですね…。メルジーナグランツ鉱石のお話。」
「ま、まあね…。」
「んんー…光在るモノって聞いてるのですが……そもそも洞窟がないですよね…鉱石って洞窟のイメージしか…」
「岩肌もみなきゃ。ほら、あっちとか。」
Ep.98 メルジーナグランツ



「ラム、何があったんだ。」
「なにも…なにもなかったよ…。」
「ラム…。」
「…ねえ、お父さん…。」
「ん?」
「ことばがないって、つらいことなの…?…しゃべれないってかわいそうなの?」
「ラ…ム?」
「けーちゃんは可哀想じゃないよ…。」
「……」
Ep.99 少女の訴え



チャリ…
俯いたときに首飾りが音を立てる。
私は今、地面を見つめている。…途方に暮れている。
水の中の記憶…あの頃は…何をしていたかな…。
水…海…私の帰りたい場所…。
身体が干からびたのか…力が入らない。
まるで…重い…。
咽が………。

Ep.100 言の葉を背負う罪深さ



はい、Ep.76~Ep.100でした。

ところで投稿通知欄見てて思ったのが、このSSが同ジャンルブログの新着エリアにさらされているんですよね。
全く気が付きませんでした。黒歴史だけどでも私は満足だからそのカルマは背負うのだ……。(?)

それではまた次回ヾ(:3ノシヾ)ノシ

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