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サブエピソードの皮をかぶったアレ7

どうせ誰も見てないからログとして残すんですよこういう黒歴史は(?)


それでは本編は追記展開より。
なんとなくの感覚で、後ろからラムが照らしてくれる明かりを頼りに前へ歩く。一歩、また一歩。
「……」
ペタペタと歩く私たちの足音以外、この洞窟には居ないかのように思えた。私たちでさえいない。そう言い張るかのような感覚。
それにしても、長い洞窟だ。

Ep.151 私たちは居ない。



「……ラム。」
「けーちゃん?」
「……なんでもない。」
あんまり不穏なことは言いたくない。後ろの二人に聞かれて警戒をされても困る。
「それにしてもさー。まっすぐで単調な洞窟だよねー。本当にあるの?」
「ベト……。ほら、行きますよ。」
……ヤバいかな。
Ep.152 不穏な予感



「……とはいっても。私もラムも、この洞窟のことはよく知らないし。」
「……そんなとこに連れてきてくれちゃったの?」
「ある種の賭けのようなものよ。ダメでも簡単に出れるし。」
「んー。そうじゃなくてさ、こんなまっすぐすぎる洞窟が不自然だってことなんだけど。」
Ep.153 不自然



……どういうことだ……?
「だっておかしくない?寸分狂わずまっすぐな洞窟なんて不自然だよ。 ね、ロアっち。」
「ベト……もしかして、音で……。」
「ロアっちも気づいたんじゃないの?お得意の方向感覚でさ。」
「え?どういう……?」
話についていけなかった。
Ep.154 真っ直ぐ



「んー……、わかりやすく言えば、『ここは誰かが意図的に造った洞窟『なんじゃないかってことだよ。不自然すぎるし。ね?ロアっち。」
「そうですね……ケトスさん、この洞窟は何度も?」
「そうね。ラムと一緒に。……まさか、あなた達の言う魔法ってやつが関わるの?」
Ep.155 魔法の洞窟



「そういえば、姉様……。メルジーナグランツ鉱石って……。」
「私も思ったですよ。……マズいことになったですね。此方からは手が出せないし……。」
「……もし民間人が居たとしたら、責任問題にもなりかねないですね。」
「ロアとベトゥーレン次第です。今は、待つしか。」
Ep.156 問題



もう訳が分からなかった。魔法とか言う奴で来た余所者にそそのかされてここに来た理由がわからない。
なぜ私は招いてしまったのか。こんな面倒かもしれないことに巻き込まれるなんて、想像の範囲を超えているのだから。
「……作り物?」

私の存在が、もしそうだとしたら?

Ep.157 思考



「ロアっち、どうする?どうもこの場所はイヤな気しかしないんだよね。」
「ベト……確かにそうですが、ボクたちはフィーネさんから石を採ってこいと言われているのです。貴重な鉱石なら、危険を省みず入手してから帰るべきで……」
「……ばっかじゃないの?最悪死ぬんだよ?」
Ep.158 最悪



「成長したと思ったけど、やっぱり『それ』にかまけてそういうこと言うんだもんね。やっぱりロアっちはなんにも変わってないお子様じゃん。あたしがバカだったねぇ。……ねぇ、あんたもそう思わない?」
「あ……。」
「ほらロアっち、この子も言ってるじゃん。帰ろうよ。」
Ep.159 崩壊



「ベト……なにを勝手なことを考えているのですか。ボク達は……。」
「『死ななかったら』なにをしてもいいの?危険なことをしてもいいの?何かをするために、何かを捨てないで何もないって本当に思ってるの?」
「ベ……」
「あたしがこんな事言うのも可笑しいけどさ──
Ep.160 怒り-1



──ロアっちそれで満足してるの?不死を単なる自己満足に使うなんて、それは『使命』なの?命を粗末にしてるよね。道徳を考えるだなんて理想を語って、おきながら、結局は自己犠牲を自己満足のためにするの?あたしは疑問を抱くよ。……子供みたいなこと言ってさ。ちぇっ。」
Ep.161 怒り-2



「……人前でよく言ってくれますね。」
「良くも悪くも、これしか言いようがないよ。恥ずかしいけど。」
「それでも……ボクは行かなきゃいけない。ベトが引き下がるのならボクは止めない。寧ろ、ボクだけが行くべきだ。ケトスさんやラムさんに何かあってはいけないから。」
Ep.162 理解?



「……っ。」
「さて、どうしましょうか。ボクはどちらにしよ見つけるべきものがあるのですから。ケトスさんとラムさんは、ベトゥーレンと一緒に戻ってください。それから灯りを貸していただければ……。」
「まって。……私も行く。」

探したいものがあるんだ。
Ep.163 真名探し



歩く度に、胸が痛くなる。
……あんなことをを言葉として出すなんて。
どうかしているのかな。

──
「来るんですか?」
「うん。私は答えを求めたい。そして知らない物を見たい。」
知に貪欲でいけないことなんて無いでしょう?
「ラム……。」
ごめんね、ラム。

Ep.164 貪欲



「ロアっち、絶対許さないからね。」
「……ごめん。」

────
「それで、気づいたら此処に。」
「海の世界ですか……。懐かしいです。ボクも海に入って泳いだことがあります。」
「そう……。」
「……?さて、そろそろ立てますか?」

……行かなきゃ……。

Ep.165 苦難



少し前のことだった。
歩くたびに胸が痛むものだから、少し苦しくて歩みを止めていた。
「あまり無理をしてくるべき場所ではありません。ケトスさん、入り口までならついていけますよ?」
その時、「少し休めば大丈夫。」などと強がったのは間違いだったのだろうか。

Ep.166 胸の痛み



「そうですか……じゃあ、休みましょうか。」
「ありがとう。」
初めて私は感謝の言葉を述べたのかもしれない。咄嗟に出てしまったからあまり驚きもしなかったけれど、しばらくしてはっとした。
無言の休憩が続く。
足元の小石の輝きは私に無限の時間を与えてくれる気がした。
Ep.167 休憩



「もしかしたら、ケトスさんは『海の民』なのかもしれませんね。」
「海の……?」
初耳だ。海に住む……民。
「ええ。知人が多くの伝承をまとめた本があるんです。この世界……ボクたちが住む世界は、空、海、陸、風、光、闇……多くの民によって造られたのだとか。」

Ep.168 伝承の民



「私が海にいたから?」
「まあ、それもありますが……。海に棲んでいて、キミのように知能を持った生命はかなり希少な例なんです。」
「きしょう……?」
「ええと、とっても珍しいって事です。ケトスさんは、もしかするとその伝承の賢者の、末裔かもしれないんですよ。」

Ep.169 末裔



「そう……。」
それを聞いて、私はますます気落ちしてしまった。
人間は海に居ない。それはこの島での生活が物語っている。溺れかけた村人を見ればすぐにわかる。
私は……もとは海に居たのだから……。
「私は……ヒトじゃないのね……。」
ラムとはちがう存在。

Ep.170 ヒトじゃない



それからは沈黙が続いた。歩くたびに目が眩む。
この子は此方のことを心配そうに見てくれるが、私は大丈夫だと言い聞かせるような表情をしてその場しのぎをしていた。

――胸が……苦しい……。――

でも我慢で何とかなる。そう思って私は歩き続けた。

Ep.171 苦しい時間



「ねえ、犬のお姉ちゃん。」
「んー犬じゃないん……まあいいや、どうしたのかな?」
「お姉ちゃんは……まほうって信じる?」
「信じないなー。」
「え!?」
「魔法なんてないんだよー。」
「でもさっきお姉ちゃん言ってたよ……?」
「……ないんだよ。魔法。」

Ep.172 無いもの



「……ずっと昔のことだったんだよ。」
「……え?」
「こんなあたしにも、友達がいてさ……。さっきの赤い髪の毛の子、いたでしょ?」
「うん。」
「昔から、あの子と一緒だったんだけどねー……。もう一人いたんだよ。なんていうか、あたしの妹みたいな子がね。」

Ep.173 妹の記憶



「孤児。わかる?こじ。」
「こじ……?」
「分からないよね。孤児っていうのは、お父さんやお母さんが死んじゃったり、いなくなっちゃった子供のことなんだけどね……。そういう子と出会ったんだよ。」
「お母さんも……。」
「(この子もなのかな……)」

Ep.174 孤児



小さい頃、まるで子猫のような子が道端で倒れていたのを見た。
あたりは戦争が繰り広げられていたりするような国なのだから、戦争孤児か何かかなって思ったんだ。
そしてあたしもそう。
――ロアっちもそうだった。――
あたしたちに、親なんてものはいなかった。

Ep.175 あの時の話




Ep.151~Ep.175でした。

ところで、ダッシュ「―」と、罫線「─」が時折混ざっているのにお気づきだと思います。

これはPCとスマートフォンどちらからもTwitterにてゆったり進行していた為に起きてる現象なんですよね。

私の方の環境でもとても見にくくなってました。申し訳ないです。(※ただし直す気はない)


それではまた次回!_(⌒(_'ω')b


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